アラスカ フェアバンクス発 感動体験

 

 

ネイチャーイメージ フォトエッセー 

 

“ A Lot of Nothing ”

~ Vol 45:  グリズリーと会った~

無心にブルーベリーをほおばるグリズリーと一瞬目が合った

         

 

 

 

いやあぁ・・・・・ほんと、その、やれやれ。

今回の北極圏ツアーでは色々ありました。

 

トラックとすれ違い様に飛んできた石で、運転席の左の窓ガラスが割れ、

運よく落ちていたビニールで応急修理したのもつかの間、

それから1時間も経たないうちにパンクです。

 

弱り目にアタリメ、あっこりゃあどうも・・・ムシャムシャ。

ではなくてタタリメとはまさにこのこと。

今度はスペアタイヤが外れません。

専用ドライバーを挿す、細い管に砂利が詰まってしまって

ドライバーが空転するのです。

指は入らない細さだし、適当な道具も見当たらないしコマッタコマッタ。

 

北極圏の冷たい風が野次馬のごとくピュ―と吹き抜けます。

 

そこへ、突然現れたのはカリブーハンティングに来ていた二人組みの男たち。

そのうちの一人、メカニックの肩書きを持つマーク氏が

車の下にもぐりこんで部品を取りはずし、砂利を除去してくれたのです。

よお!千両役者!

さすがプロ!

空ではクス球が割れ、花吹雪が舞い散ります。

彼の姿に後光が射して見えたのはいうまでもありません。

地獄に仏、馬の耳に念仏、猫に小判。

うん!?全然関係ないな。

ともかく、スペアタイヤは装てんされ、窮地を脱することができたのです。

 

セイフティードライブを!

 

サンキュー、カリブー獲れるといいね!

 

そんなこんなで、ガタガタ道をドカドカ走って一路北へ。

 

ハプニングも無事過ぎてしまえば笑い話し、思い出酒に酔うばかり。

紅葉のツンドラを満喫しながら、

初日のオーロラに始まり、オオカミ、四羽のシロフクロウ、ジャコウウシの群れ、

そしてグリズリーにも会いました。

ジャコウウシとグリズリーは、両者の息づかいが感じられるほどで、

いずれも1時間前後たっぷりと観察することができました。

 

冬を間近に控えた北極圏へ、あさってから再び出かけます。

 

 

~ 北の空より ~

 

 

2011年8月26日

かわうち まきえい

 

 

 

 

 

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