アラスカ フェアバンクス発 感動体験

 

 

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“ A Lot of Nothing ”

~ 第 7 回 : 北の果てで後輩と出会った ~ 

                                               写真の魚:北極イワナ

 

                                                                

 

「そうですか、3年前に大学を卒業したのですか。」

「ええ、大学時代はワンダーフォーゲル部にいた関係で、今は北アルプスの燕山荘という山小屋で働いています。」

「へぇ、実は私もワンゲルに所属してたんですよ。でも、一昨年廃部になってしまったそうです。」

「うちだけではないのですね。実は僕のところも一昨年廃部になってしまいました。」

「ありゃま、時代の流れですかね。」

「そうなんですかねぇ。」

そんな会話を移動中の車の中でお客さんとしてやってき青年と交わしたのは二週間前のことでした。

 

さて、我が家に着いた青年が本棚のガイドブックを手にとりぺらぺらとめくり始めたかと思うと僕の出ているページを見つけたのか

「あっ、あっ、本物だ!本当に本物だ!ここに同じ人が出ています!えっ!?まきえいさんは僕の先輩だったのですね。」

と、激しく興奮しています。

「ん!?じゃあ、廃部になったワンゲルって日大芸術学部の?」

「そうです、そうです!そうなんです!でもこんなところで先輩に会えるなんて驚きです!」

と目を丸くして言うのでした。

「そうですね、それは本当に驚きだねぇ。じゃあまあ一杯やりましょうか。」

と、ここからはいつものように酒盛りが始まったわけです。

 

青年の名前は佐藤大史さん。

在学時代は写真学科だったそうです。

私は映画学科の撮影コース。

当時は16ミリフィルムを回していました。

世の中は誠に広いようで、実に狭いものですね。

 

話は変わりますが、

一昨昨日は記録的な積雪だったようで、ところによっては一日で50センチ近くも積もったとか。

24時間で4回も雪かきをしたのはもちろん初めてのことでした。

その大雪が止んだと思った矢先の一昨日は視界がなくなるほどの地吹雪が暴れまくる悪天候に。

北極圏を南北に縦断するダルトンハイウェイはあまりにも危険ということで閉鎖になったくらいです。

閉鎖はダルトン始まって以来とか。

1937年以来という去年11月に降った真冬の雨といい、なんとも天候の変化が激しい冬です。

でも、昨日は快晴の穏やかな一日に。

お客さんたちと出かけたアイスフィッシングでは北極イワナとニジマスが釣れましたよ。

夜にはオーロラもきれいに見えました。

 

北の空より。

 

2011年2月22日

かわうちまきえい

 

 

 

 

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